Dear HERO[実話]




「そっか…ありがとうね…」



「…うん……」




だけど私は中々プレゼントに手を伸ばすことができず、俯きハンドルを見つめていた。

プレゼントだけが目的じゃない。




「何か言いたいことありそうじゃん…何?言ってよ」




壱春は不安そうに問いかける。




「うん……」



「…なに?」



「いや……話があるとかじゃなくて…最後に…」



「…うん……」




「最後にね…」




じわっと目に涙が溢れてくる。




「うん……」




そっと壱春へと視線を移す。