Dear HERO[実話]




「俺は一生、一人だと思ってる」



あの日言われた龍斗の言葉が、昨日のことのように頭に響いてくる。



“一人で生きる”


そう言われたら、あなただけじゃない…

残された私も一人なんだよ。



龍斗の話をしたとき、壱春は怒りをぶつけてきた。


「俺と付き合ってもその男のところにいつか戻るんじゃないか…俺はそんなの絶対に嫌だ!」



そしてあの日、涙を流す私に向かって言った。


「これから凛の隣に居るのは俺だから、信じてよ」




 シンジテヨ…


切れた電話を手に呆然とする。

涙は勝手に溢れ出る。


今は流れるだけ流そうと思った。

自分の身を守るのは自分。


だから明日は笑顔になれるように…