龍斗も心配して部屋を出たが、秀と二人で楽しそうに話している姿を見て声をかけることができなかった。
そのまま二人が話してる前を通り、トイレへと歩いて行った。
凛は秀に惹かれはじめてる…
龍斗はそう感じていた。
龍斗の考えは確かに間違いだとは言えなかった。
私は正直、このとき秀に惹かれはじめていたから…
少しして莢香が心配してやってくると、秀は莢香と入れ替わるように部屋へ戻って行った。
「凛、大丈夫?気分良くなった?」
「うん、だいぶ…」
「よかった。ねっいい人いた?私、リトさん紹介するって言ったけど他に気になる人いるなら無理しなくていいよ」
莢香の言葉に迷った。
龍斗のことが気になっているのは事実。
だけど龍斗の言動と秀の話し方、一緒に楽しく過ごした時間。
そして莢香と龍斗が二人きりで出て行ったこと…
色々考えると必然的に答えはでた。

