Dear HERO[実話]




「凛のイメージは籠の中の鳥。
 自分を出し切れてない気がする」




それは莢香でもルリでもなく、高校のときからの親友…実紗(ミサ)に言われた一言。

誰よりも私のことを分かってくれている。


そんな親友から言われた言葉は私の心に深く刻まれた。


彼女の言葉は正しい。


籠の扉を開けなければ…

一生捕らわれたまま羽を広げることはできない。

大空に飛び立つことはできないんだ。


嫌われても構わない。

実紗に言われた言葉を思い出しながら、私は携帯を見つめていた。



ピッ…ピッ……

……カチッ



プルルルル…

 プルルルル…

  プルルルル……



………ガチャ






「もしもし…」



久しぶりに聞く龍斗の声。

最後に話したのは2年前喧嘩したあの日。


2年ぶりに聞く龍斗の声を私自身忘れかけていた。