時間が経つと私は少しずつ龍斗以外の3人とは普通に話せるようになっていた。
龍斗は5つ年上。
その差がこのとき少し距離を作っていたように思える。
3人の中でも秀は色々と話しかけてくれ、嬉しかった。
優しくて明るくて、秀と話すのがとても楽しかった。
無邪気な笑顔が安心させてくれる。
自然と笑顔になりながら秀たちと話していると、龍斗と莢香が一緒に部屋を出て行った。
誰にも言わず部屋を後にする二人。
どこに行ったんだろう…
気になったが気付いていないふりをして、また秀たちとの話に盛り上がっていた。
そんなとき歩美の携帯に絵里のバイトが終わったという連絡が入り、貴久と歩美が迎えに行くと言い部屋を出て行く。
弘也は買い物に行く、と一人部屋を後にした。

