しかし嬉しさの反面、龍斗と体を重ねたあの日のことを思い出すとどう反応していいのか分からなくなった。
恥ずかしさのあまりどんな話をしたらいいのか、どんな言葉を返したらいいのか分からない。
頭の中はパニック…。
そんな緊張のまま電話にでた。
「……もしもし…」
「おぉ…元気か?」
「…う、うん…」
あの日の出来事が甦り恥ずかしくなる。
言葉が続かない。
「………」
「…どうした?何かあった?」
私の変化にすぐに気付いてくれる。
今日の凛はいつもとは違う…龍斗の直感は正しかった。
「…ううん、何もないよ」
龍斗に心配をかけたくないと思いながらも正直に言えなかった。
わざと明るく振舞う。
「うそ。絶対何かあるだろ」
龍斗には私の嘘などお見通しだった。
それでも私は嘘をつき続けた。
大したことじゃないって思ってた。
すぐに話は変わっていつもの二人に戻るはずだったから…。
「ほんとに何もないって。大丈夫…」
私が嘘をつけばつくほど龍斗の心には不安が募っていった。
そのことにちゃんと気付けてればよかったのに…。
ただ龍斗に心配をかけたくなかった。
だけどその気持ちは裏目にでることになる。

