あのとき、樹くんと別れていなければ…

私は今頃しあわせだったと確信を持つことができる。


笑顔の耐えない樹くんの傍で私はそれに負けないくらい笑っていたのかもしれない。




だけど…

あのときの私にはこの先の未来なんて分かるはずもなくて、ただ自分の想いだけで選択した。

樹くんを傷付けてでも自分の想いを守ったんだ。



離れたのは私。

樹くんを傷付けたのは私。



だからきっと…

神様は同じようにもう一度私に傷を負わせたんだね。


私だけがしあわせになってはいけないと…

そんなの許されないと…


神様は平等だ。



だからせめて今、樹くんが笑っていられるように…


幸せであるように願っています。