「凛ちゃんは、今まで樹が付き合った女と全然違うタイプだからね…」
移動する車の中でカズが口にした。
カズは樹の先輩。
樹と会うときには友達も一緒のことが多い。
だけどカズとは毎回と言っていいほど会うことになっていた。
この日は樹の友達も一緒に8人で遊園地に向かっていた。
樹を真ん中にその両脇に座る私とカズ。
カズの何気ない一言がすごく気になる。
全然違うタイプ…
それってどういう意味?
これまでもカズは私にとって不安を与える存在でしかなかった。
お前の存在は認めないというようにこれまでも小言を言われてきた。
そんなカズに私も積極的に話をしようとする人間ではない。
なるべく関わらないように必要最低限のこと以外話すこともなかった。

