「ぉおお俺、イズミちゃんの大ファンでもがぁ「やめてえええ!!!」
大声で騒ぎ立てる俺の口を両手で押さえつけながら、イズミちゃん(仮)は叫んだ。
深夜とはいえ、コンビニにちらほらといた客や店員が俺たち二人を訝しげに見る。
その視線が痛かったのか、イズミちゃん(仮)は俺の胸ぐらを掴み口を俺の耳元に寄せた。
「ここじゃ目立つから、ちょっとついて来て」
ヒソヒソと耳打ちされた声は、ささやかながらも聞き慣れた声だった。
「よろこんで!!!」
と大声で叫ぶように応えると、
「うるさいわよ」
と叱咤された。
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