「妃紗、丹後くんといると辛い」 あの頃……付き合ってた頃は毎日楽しかった。 デートも、一緒に帰る帰り道も。 花火大会もすごく楽しかったし、大切な思い出だよ。 だけど、丹後くんが都ちゃんとコソコソ会うようになったりして、不安になった。 結局あたしじゃなくて都ちゃんを選んだ丹後くんとこれ以上一緒にいる意味なんてない……。 あたしは丹後くんの手を振りほどいて、今度こそ歩きだした。 しばらくして後ろを振り返ってみたけど……追いかけてくることはもちろんなかった。