「丹後くん……」 丹後くんに会えたのに。 丹後くんに伝えたいことがたくさんあったはずなのに。 何も言葉が出てこない。 「ん?」 丹後くんが優しいから、あたしはその優しさに甘えたくなる。 まだ好きでいてもいいのかなって思っちゃうんだよ。 「あのね……手紙、読んだよ」 あたしがそう言うと、丹後くんはフッと笑って、 「また会えたな」 ってあたしに言った。 うん、また会えたね。 もう会えないかと思ってたよ。