読んでる途中で、あたしは涙が溢れてきて、文字が滲んで見えなかった。
だけど、ゆっくりとすべてを読み終えた。
もう会えないのに“大好きだから”なんて言わないでよ……。
あたしだって大好きなのに。
それなのに、この恋は結ばれることはなくて。
それにね、あたし初めて知ったの。
丹後くんが出会ったときからあたしのことを好きだったってこと。
そんなの今まで聞いたこともなかったし、いつから好きだったのかも知らなかった。
あたし達は遠回りをしたけど、一度は結ばれた。
それがたとえ短い間だったとしても、あたしは幸せだったよ。
丹後くん、ありがとう。
妃紗も丹後くんのこと大好きだから……。

