恋花火 ~恋は甘く切ない~


そんなこんなであたしは、結局腰に手をまわしてますが・・・・・・。

なんかドキドキするよね。やっぱ。

触れるだけでもうドキドキ・・・・・・。


「何か風になった気分!」

進むスピードは速いわけでも遅いわけでもなく。

ちょうどいい。それが何か気持ち良かった。


「おー。つかさ、妃紗まじでおめでと」


いきなりおめでとうって・・・・・・。

「言うの遅いよ!丹後くんだって受かったじゃん」


うん。そうだ・・・・・・。

これからも、3年間は丹後くんと一緒・・・・・・。

嬉しいような、モヤモヤするような・・・・・・。

「まあな。俺妃紗みたいにバカじゃないから」

ひどっ!!

あたしだってバカになりたくてなったわけじゃないし・・・・・・。

これでも結構勉強したんだよ!?

「妃紗バカだもんね、そうだよね・・・・・・」

なんて拗ねてみる。