『妃紗へ
この手紙を読んでるってことは、俺はもう学校を辞めたあとってことだよな。
妃紗と初めて会ったとき、運命だと思ったんだ。
今まで同じ学年にいたのに何で妃紗の存在を知らなかったのか不思議に思った。
それから仲良くなって、その年のバレンタインに俺は妃紗に告白しようとしたんだ。
だけどできなかった。
それから同じ高校に進んで、前よりも距離が縮んで、やっぱり好きだなって思ったんだ。
妃紗と付き合えるようになって俺、すごく嬉しかった。
だけど、ごめんな。
俺はこれから先の未来、妃紗とは一緒にいられない。
でも、妃紗のことずっと大好きだから。
約束守れなくてごめんな。
妃紗には俺のことを引きずってほしくない。
だからこの手紙で最後にしよう。
もう俺達は会うことはないけど……この手紙に、妃紗への気持ちをたくさん詰め込んだから。
妃紗、元気でな。
歩武』

