「いい?その手紙を見ない限りあんたはいつまでたっても前に進めないんだよ!」
璃香さんがいつにも増して熱く言う。
「妃紗、丹後くんのことをまだ思い出なんかにできないよ」
前に進むって、それって、丹後くんのことを忘れるってことでしょ?
そんなことできない……。
今までずっと好きで、やっと付き合えて、でもダメで……。
あたしは今でも丹後くんのことが好き。
「その手紙に何が書いてあろうと、妃紗ちゃん達は終わるわけじゃない。丹後くんの中で終わってたとしても、妃紗ちゃんの中で丹後くんが生きててもいいと思うの」
璃香さんのいうとおりだと思った。
あたしがいつか丹後くんとのことを思い出にできるまで……あたしは丹後くんのことを想うよ。
「ありがとう、璃香さん」

