「……丹後くん?」 学校からの帰り道。 ゆっくりと1人で歩みを進めていたあたしは、目の前にいる人物を見て驚いた。 そう、あたしの家の前に丹後くんがいた。 しかも、マフラーも手袋も何もしてないまま……。 何分くらいここで待ってたんだろう……。 寒かったよね? 「妃紗、今日は時間あるか?」 あぁ、あたし達終わるんだ……。 この前は用事があるって言って帰って来ちゃったんだよね。 でも今日はもう真っ直ぐに家に帰って来ちゃったし、寒い中ずっと待っててくれた丹後くんを追い返すことなんてできない。