「丹後くん、昨日大丈夫だった?」
翌日、復帰した丹後くんに会いに休み時間に丹後くんのクラスへと向かった。
「あー、うん。つーか、昨日はちょっと用事があったから休んだんだわ」
てっきり、風邪かなにかだと思ってたあたし。
なのに用事って!
心配して損したぁ〜。
まあ、丹後くんが元気ならなんでもいいんだけどね。
「そっか。あのさ、クリスマス一緒に過ごせる?」
これで“無理”って言われたらあたし、立ち直れないと思うけど……。
でも、クリスマスまであと一週間だし。
「おう。でもお前、補習は大丈夫なの?」
丹後くんが馬鹿にするように笑う。
あたしは、言うまでもなく馬鹿だ。
丹後くんはそんなの知ってるわけで。
でもね、丹後くん。今年のあたしは違うんだよ。
クリスマスのために勉強を頑張った結果……
あたしは赤点をいっこも取らなかった!(それが普通)

