恋花火 ~恋は甘く切ない~



でも、丹後くんは無反応だった。


代わりにパッとあたしから離れたかと思ったら、顔を手で覆っている丹後くん。


な、なに……?


やっぱこの発言はまずかったんじゃ……?


「ご、ごめん!さっきのは気にしないで……」


あたしは途端に恥ずかしくなって、さっきの言葉を取り消そうとした。


でも丹後くんはあたしの方をじっと見つめてきて、


「気にするに決まってんだろ……。なんで今日のお前、んな可愛いんだよ……」


そうやって、最高に甘い言葉をあたしに掛けた。


そう言った丹後くんの顔は真っ赤だった。


もちろん、言われたあたしの顔も真っ赤なわけで。

 
でも、そんなのは今はどうでもいい。


だって……丹後くんが、可愛いって言ってくれたから……。


「それ、ほんと……?」


あたしはさっきの丹後くんの言葉を確認するように聞いた。


「んな嘘つくわけねーだろ。今日の妃紗、今までで1番可愛いよ」


嬉しい……。