それでも、朝はやってくるもので。
あたしは昨日泣き続けたせいで、目は真っ赤になってて。
メイクで何とかごまかそうとはしたけど、さすがにここまで腫れてたらごまかしきれない。
仕方ない、このまま行くか……。
ーーー……
「妃紗、はよ」
教室に入ってあいさつをしてきたのは神谷くん。
いつも一緒にいる璃香さんはいない。
いつも朝は必ずあいさつしてくれてたのにな。
それで思い出すのは昨日のこと。
丹後くんのことで頭がいっぱいだったから忘れてたけどあたし昨日、璃香さんとも喧嘩したんだっけ。
喧嘩っていうか、あたしが一方的にキレただけだけど。
こんなとき誰かに話を聞いてもらいたい……って思ったけど、いつまでも誰かに頼ってばっかなのはダメだよね。
これは、あたしと丹後くんの問題なんだから、あたしが何とかしないと。

