まさか、まさか・・・・・・。

ほんとに受かってるとは・・・・・・。


「都ちゃああああん!!!」


あたしのこの叫びで都ちゃんは受かったと察し、一緒になって喜んでくれた。

あたしも都ちゃんも桜校に受かった。

嬉しい。嬉しいよ?

でもやっぱ引っかかるんだ・・・・・・。

あの日のことが、3か月前のあの日のことが・・・・・・。


そんな前の話、だけど・・・・・・。

あたしにとっては、つい最近のことのように、鮮明に覚えてるんだ。




「妃紗!やったね!!おめでとう!」


そんな都ちゃんの声ではっとする。

ダメだ・・・・・・。

ちゃんとしなきゃ、2人が思いあってるって決まったわけじゃないんだし。


「うん、ありがとう・・・・・・」




そんなときだった。



「あ、歩武くんも受かったって!」

都ちゃんの、嬉しそうな声が聞こえたのは・・・・・・。




しかも、ケータイ片手に。




「都ちゃん、それ・・・・・・」

妃紗が都ちゃんのケータイを指して言う。


もしかして、もしかして。

2人は・・・・・・。