恋花火 ~恋は甘く切ない~



あたしは扉に目を向けると、思わず二度見してしまった。


え、嘘でしょ?


だって、そこには……丹後くんがいたから。


「えっ、丹後くんなんで!?」


あたし、昼休みに帰れないってちゃんと言ったよね。


あれ、言い忘れてたって?


ううん、言った。


じゃあ、彼はなんでここに……?


「なんでって妃紗のこと手伝いに来たに決まってんだろ」


さも当然であるかのように言う丹後くんに胸がざわつく。