「雑用?じゃあ俺も手伝う」
え?
放課後に一緒に丹後くんとホッチキス止めなんてすごく嬉しいけど……。
それって、丹後くんに悪いよ。
だって頼まれたのはあたしなんだし。
それにホッチキス止めなんてすごくめんどくさい。
そんなことを丹後くんにやらすわけにはいかない……。
「妃紗のことはいいから、丹後くんは先に帰っていいよ。ほんとごめんね。せっかく誘ってくれたのに」
まあここでいつもの丹後くんなら、“俺のことは気にしなくていいから手伝うよ”とか言ってくれるはず。
だから、当然今日もそうなんだと思ってたけど……
「わかった。頑張れよ」

