でもだからってあたし達がラブラブじゃないとか、うまくいってないとか、そういうのじゃないからね?
お昼ご飯を食べながら、丹後くんに都ちゃんのことを言う。
「ねぇ、丹後くん。都ちゃん学校辞めたんだって。びっくりだよね」
「ふーん、そうなんだ。あいつ、辞めたのか」
だけど、丹後くんはさほど驚いた様子はなかった。
え、なに。
もしかして丹後くん、都ちゃんが学校辞めたこと知ってたとか?
いやいや、そんなわけないよね。
だって、丹後くんは都ちゃんのこと……嫌ってる、わけだし。
「でさ、何か都ちゃん音信不通みたいでさ。妃紗、都ちゃんの家に行ってみようと思うんだけど丹後くん知ってる?都ちゃんの家」
丹後くんの反応を気にしないように、あたしは本題へと入った。
そうそう。
今は都ちゃんが学校を辞めた理由を聞くことをとにかく優先しなきゃ。

