恋花火 ~恋は甘く切ない~



「反省してると思うならホッチキス止めしてくれるよな?」


ほんとはNOって言ってやりたい。


でもできなかった。


だって……そう言った先生の顔はすっごく怖くて、有無を言わせないような顔だったから。


「……ハイ」


気づいたらあたしはそうやって言っていた。


「それじゃあ授業を始めるぞ~。今日は教科書の45ページから~」


先生のそんな声が聞こえたけど、あたしは全然頭になんか入ってこなかった。