「わかった。 じゃあな」

丹後くんはそう言うと、繋がれていた手をそっとほどいて立ち上がった。

あたしは、公園から出ていく丹後くんの背中を見つめる。



ねぇ、届かないよ。

あたし、こんなにも好きなのに・・・・・・。