そういえば、都ちゃんは、好きな人が行くから行くんだよね。
丹後くんも、好きな子が桜校に行くから・・・・・・?
それともその高校に好きな子がいるとか?
そう考えだすと心の中がモヤモヤしてきた。
「まあ、バスケ強いし?」
それだけ?
本当にそれだけ?
「本当に?」
疑いの目を向けて言うと、
「それだけだよ?」
そういわれてしまった。
別に、もし“それだけ”の理由じゃなくても。
あたしには関係ないじゃんか。
関係、ないじゃんか・・・・・・。
「ちょっと、妃紗!!あたしを置いてって何しゃべってんのさー!!」
サキがこっちに来て言う。
そうだ・・・・・・サキと来てたんだった。
「あー、お前。妃紗に勉強教えてあげろ」
そういったのは丹後くんで。

