「何、それ・・・・・・」
あたしは、回らない頭を必死に動かして考えた。
だけど、やっぱり答えなんか出なかった。
「気にしないで!やめよう、って言ったのはケンカしたままだったから」
気にしないで、って・・・・・・。
前にゆうくんに問い詰めたときもそうだった。
大事なとこで言葉を濁すんだよ・・・・・・。
でもやっぱりあたしには今聞く勇気なんかもうなかった。
「ケンカ?妃紗と都ちゃんが?」
たしかにそうかもしれない。
あたし達はあれから一言も話していないんだから。
丹後くんも、だけど・・・・・・。
メニュー