恋花火 ~恋は甘く切ない~


男の子に抱きしめられるのなんて全然慣れてないあたし。

今日だけで2回も経験するなんて。

こんな時でもバカみたいにそう考えていた。

理由もなく抱きしめるのかな?

好きでもない女の子を抱きしめることってできるのかな?

別に、理由なんかなんでもよかった。

今丹後くんの腕の中にいるということがあたしには嬉しすぎて。


あたしは・・・・・・やっぱり丹後くんが欲しい。

丹後くんの心が欲しい。

そう思って丹後くんの背中にギュッと腕を回した。

「俺はさ、お前のことが・・・・・・」

丹後くんが何か言いかけた時だった。