『俺、アンのことすきなんだけど。』
あたしは、高橋アイ。
昼はバイトして定時制の高校に通ってる。
メールの相手は、角田リュウ。
しゃべったことなんてほんと全然なくて、mixiで仲良くなった男の子。
それは高校生になったばっかりの5月のこと。
角田くんとは暇あればメールしてたそんな関係。
『本気だから。付き合ってほしい』
無視してると、また次にメールが入る。
本気もなにも、角田くんはこの前まで彼女がいたのに( ・_・)
『しゃべったことないのに角田くんおもしろいねー』送信
無論、あたしは本気にとらえてない。
金髪でピアスいっぱいで、周りはギャルだらけで。外見も中身もチャラチャラしてる角田くんのことは、正直好きじゃなかった。
『すきだよ。アンかわいいし、だめかな。』
すぐくる返信に、あたしはめんどくさくなって無視した。
