「何で?」



「私がこんなこと言わなきゃ…」



そう言うと琉斗は椅子に座ったまま抱き締めてくれた



「僕は御子は西嶋先輩が好きなのかと思ってたからビックリした」



「先輩も好きだけど…琉斗への想いが消えない限り向き合えない…」



琉斗は立ち上がり、キッチンに行き水を飲んだ



「なんでさ、僕らは」



コップを置いて言った



「家族なんだろうね」