リビングに入ると琉斗がソファでゲームをしていた



「お帰り、勉強すんの?」



着けてたイヤホンを外してソファから起き上がった



「あ…いや…」



『頑張れ』



先輩のロビーでの言葉を思い出す



「うん、数学教えて貰えるとありがたい」



「ん」



てかなんでこいつは受験時期にゲームなんかしてるんだ…



これで頭良いとか…



「何がわかんないの?」



「琉斗」



先輩があんなに応援してくれたんだ、伝えたい



返事をせずに目を見てくる琉斗に私は俯く



心臓の音がうるさいくらい響く



「琉斗は、私をどう思う?」