再生ゲーム・山田拓也のエンディング

 それからの私は、りりかの願望を叶えるために役所から持ってきた離婚届と婚姻届けにサインをした。


りりかはお守り代わりに書いて欲しいと言っていたが、本当なんだろうか? 


疑いの念がどうも晴れない私は、暫くしてから役所に確認すると、両方の届けは受理されていた。


そこでまた疑問符が浮かび上がる。


――どうやってりんに書かせたんだ? あいつは今どこにいるんだ?


でもりりかには問いただせず、そのまま同棲という名の隠れた結婚生活を続けることにした。


彼女の娘も加わり、4人で住むことになった我が家は、随分賑やかになった。