再生ゲーム・山田拓也のエンディング

「綾ちゃん。良かったね。本当に良かった。これからは、なにも心配の要らない生活が送れるわよ」


りりかはそっと長い髪を撫でると、綾は呂律が回らず泣きじゃくった。


「あ、ありがとう。りりかさん……ずっとここにいてね……」


その言葉を聞いたりりかは、パッと顔をこちらに向けた。満面の笑みでこちらに問いかける。いや、訊ねるように。


「……大丈夫だからね。ずっと私が側にいて助けてあげる――」


もしや、蛇に睨まれたんではなかろうか?


心が凍りつき悟った。


逃げ道がいつのまにかなくなっていた――?