りんの体はズルズルと猿田に引き摺られ、外へと持ち出された。
二人がどこへ消えたのかは定かではない。見送りたくもなかった。目を瞑り、真実を見ない振りが一番だった。
「お父さん!!!! りりかさん!!!! 凄く怖かった……怖かったよ!!!! 私転校したい! もう我慢できない、あんな学校!」
二人の姿が消え、安心したところで綾は駆け寄った。泣きじゃくる我が子をそっと抱きしめる。
「もう大丈夫だ……終わったんだよ綾。お前が望むなら転校しよう。そうしよう――巻き込んでごめんな。綾」
「……お、お父さん……あ、ありがとう……」
――待てよ? あんな学校? なぜ、学校と言ったんだ? まさか猿田……
二人がどこへ消えたのかは定かではない。見送りたくもなかった。目を瞑り、真実を見ない振りが一番だった。
「お父さん!!!! りりかさん!!!! 凄く怖かった……怖かったよ!!!! 私転校したい! もう我慢できない、あんな学校!」
二人の姿が消え、安心したところで綾は駆け寄った。泣きじゃくる我が子をそっと抱きしめる。
「もう大丈夫だ……終わったんだよ綾。お前が望むなら転校しよう。そうしよう――巻き込んでごめんな。綾」
「……お、お父さん……あ、ありがとう……」
――待てよ? あんな学校? なぜ、学校と言ったんだ? まさか猿田……


