再生ゲーム・山田拓也のエンディング

「もう言い訳は止めなさいよ。美人が台無しよ?

りん……このことは会社には内緒にしてあげるわね。人気ナンバー1の貴方がこんな醜態を晒しているだなんて、男性軍が幻滅しちゃう。夢は持たせておいてあげないとね。

拓也さん。ハッキリ言ったほうがいいわよ? じゃないとこの人、いつまでもここから出て行かない」


そしてりりかは、りんに聞こえないように耳元で囁いた。


――放り出しても大丈夫。猿田先生が後は、どうにかしてくれるわ。


それはとてつもなく甘い呟きだった。


俺が最後の決断をすれば、こんな揉め事は終了するんだ。逃げたい。終わりたい。


苦しい。胸が息苦しくて仕方ない。


一度でも愛した女の顔が、どんどん歪む――もうこれ以上はお前を見ていられない。