再生ゲーム・山田拓也のエンディング

「拓也さん、良く聞いて……この人達は自分たちの欲のために、ありもしない過去の話を私に結び付けたの。

りりかさん? 私が拓也と結婚したのが、そんなに悔しかったんですか? 猿田先生と手を組んでまでこんな大胆に家に上がり込むなんて――」


りんの話を聞いていると一瞬でも惑わされる……一体どっちの話が本当のことなんだ?


いや――ずっとりりかは、この件を追ってきたんだ。嘘など吐くはずもない。


「りん……よく聞いてくれ。猿田先生の言うとおりだ。こんな気持ちのまま――俺は今までのように続けていけないよ」


「なぜ! 全部嘘なのよ……この人達が作ったシナリオなのよ! なぜ分ってくれないの!」


りんは涙ながらに訴え、そのあまりの気迫の表情に、りりかの方を振り返ると、彼女は薄っすらと笑っていた。