再生ゲーム・山田拓也のエンディング

「お客さん、この辺りでいいですか?」


「はい、そこの脇で停めて下さい」


タクシードライバーにお金を渡し、一連の行動をしていたが意識は既に我が家へ向いていた。


綾は心配だ。


だが、りん、猿田、お隣の大和さんの死――井上七海。


脳裏に、綾以外の人物が浮かぶだけで吐き気がした。関わりたくない――だが逃げられない。


これ以上、いくら頭の中で葛藤させても答えはでないのに、勝手に戦闘を繰り返していた。


「しっかりしてよ……拓也さん」