「名前は?」
「…野間陽那…」
「いくつ?」
「6歳…お兄ちゃんの名前は?」
「…言えない…」
お兄ちゃんは口を噤んだ。
「お兄ちゃん…動いたら?」
お兄ちゃんは眉根を顰めながらも傷の痛みを堪え身体を起こした。
「鶴の礼にそこにある…ボンボニエールをやるよ」
「えっ!?」
ベットの小さなテーブルに置かれた小さな桜の花びらの形をかたどった銀色の箱を指さした。
「…野間陽那…」
「いくつ?」
「6歳…お兄ちゃんの名前は?」
「…言えない…」
お兄ちゃんは口を噤んだ。
「お兄ちゃん…動いたら?」
お兄ちゃんは眉根を顰めながらも傷の痛みを堪え身体を起こした。
「鶴の礼にそこにある…ボンボニエールをやるよ」
「えっ!?」
ベットの小さなテーブルに置かれた小さな桜の花びらの形をかたどった銀色の箱を指さした。



