ONLY YOU~年の差結婚の秘密~

制服姿でピースして可愛い笑顔のアイツ。



俺の心臓はドキンドキンし始める…



「可愛いだろ!?尚也」



「はぁ?全然…可愛くないし、ピースなんてしちゃって…アイドルじゃあねぇのに…妙にカメラを意識した目線と笑いがワザとらしいんだよ」




「俺は可愛いと思うぞ…おいっ…千歳…俺のスマホに写メ…送れ」



「いくらで買い取る??」



「勝手にしろよ」


俺はリビングを出ようと踵を返す。


背後には盛り上がる佑介と千歳の声。



「・・・」


俺は振り返って…意を決して千歳に話しかけた。



「あのさ・・・千歳…その写メ…俺にもくれよ」



「あれれ?尚也は…陽那ちゃんのコト…嫌いじゃあ…」



「俺は嫌いだけど…友達が…アイツに惚れてて…写真1枚くれってしつこくて…俺は要らないんだよ!俺はアイツのコトウザいし、ムカつくし…でも・・・」

俺は下手な嘘を繰り返す。



素直に自分のキモチを表現できない…ひねくれた自分に悩む今日この頃・・・





  END