ONLY YOU~年の差結婚の秘密~

「!!?」




私は意識を取り戻した頃には…峠道に差し掛かっていた。
宿に向かう道は縫うようになった急カーブの多い山道。



長谷は対向車線を気にしながら慎重にハンドルを握っていた。



私は背後から長谷の腕を掴んだ。



「…あ、敦司様っ!!?」



「宿には行かせない!!」




私と長谷を乗せた車はガードレールを超えて闇に染まった谷底に落ちた。





私は死んだと思っていたーーー・・・


でも、死んでも悔いはない。自分の意思を貫いて選んだ道だったから…