ONLY YOU~年の差結婚の秘密~

「今すぐ…東京に戻れっ!!」



「…戻れません…」



「私は伊集院家の長男だ…お前は伊集院家の雇われた運転手だろ!!」



私は父上の悪事の片棒を担がされるコトに抵抗を感じたーーー・・・



「俺は…当主であるあなたの父上に雇われた身だ…」


「長谷…お前…私の言うコトが訊けないのか?」



長谷は青い瞳で私を威圧して手を伸ばし、顔を拳で殴り付けた。



「いいから…お前は父上の言葉通り…知事に賄賂を渡せ!!」




「嫌だっ!!」

私は殴られても長谷の言葉に歯向かった。


今度は腹を何度も殴った。


「くっ…」

鳩尾を押さえ…激しい痛みで意識が遠くなっていく。



「俺の父親はヤクザだ…」



長谷の言葉を遠のく気の片隅で訊き…意識を失った。