誰かがポールさんの首根っこを掴んで私から引き離した。 「…HI…MR.伊集院」 「私の妻に何しようとした?」 敦司さんが私を探しにテラスに出て来てくれた。 お姫様のピンチを救う王子様のように見えて嬉しくて…鼓動が弾んだ。 「別に…」 「去れっ!」 ポールさんは敦司さんの一喝で立ち去った。 「馬鹿…あれ程…私から離れるなと言っただろっ!!全く」 「ゴメンなさい…」