ONLY YOU~年の差結婚の秘密~

ドレスに靴にアクセサリーまで一通りのアイテムを購入してカフェで休息。



「…本当にありがとうございました…」


私は感謝をこめて円さんに礼を言い、頭を下げた。



「…円さんがいなかったら…多分…一人では何も決められなかったと思います…」



円さんは湯気の立つカフェオーレを啜り、硝子の外を眺める。


硝子の向うに広がるのは階段状になった水が流れ落ちて来る噴水。


水の流れる音が優雅な調べを奏でる。




「…あなた…無邪気ね…さすがは女子高生…余り…深く自分の置かれている立場を考えていないわね…」



「私はちゃんと…」



「…まぁいいわ…後はメイクとセットね…早く…飲んでちょうだい…時間がなくてよ」



私はオレンジジュースを慌ててストローで啜って飲み干した。