ONLY YOU~年の差結婚の秘密~

「17歳には見えないな…まぁ…その振袖と化粧のせいか…女は化けるからな…」



シルバーの細いフレームの眼鏡越しの瞳は切れ長で色は黒い真珠のよう。



でも、値踏みされてるような視線が気に食わない。




「…おいっ…何か喋ってみろ…」




初対面で『おいっ』とは何よっ…



「私には長井陽那と言う名前があります…」


専制君主のような話し方が気に入らず…私も強い口調で返す。



「…お前…私に名前で呼ばれたいのか?じゃあ~陽那…」



「そうじゃあなくて…」



「私に口答えはするのか?」



「…私は何も…」



こんなに噛み合わない相手は初めてだ…