ONLY YOU~年の差結婚の秘密~

私と円さんは展示会場を出て、タクシーで大阪に向かった。




「…あなた…どうして…付いて来たの?」



「え、あ…敦司さんに誘われて…」


「それは嘘でしょ?」


円さんは声を荒げて私に鋭い視線を向ける。


「本当です!」


「…敦司は…プライベートとビジネスを分ける人なの…混同するワケない」



円さん…敦司さんと従兄弟とは言え…何か特別な感情があるような気がした。



私よりも敦司さんのコトを理解しているみたいだし。



「…私…お邪魔でした?」



「邪魔よ…私はあなたの子守りをする為に…大阪に来たんじゃないの」