ONLY YOU～年の差結婚の秘密～

敦司さんは華やかな場所に慣れているけど…私はまだ…苦手。



敦司さんはあっさりと言って…花を壺に投げ入れて形を整えていく。



いつもなら私の顔を見て優しい言葉をくれるけど。


今の敦司さんは『サイボス』のコトで頭が一杯で私のコトを構う余裕がない。

私も甘えないでおこう…

敦司さんの足手まといにはなりたくない！

私は敦司さんの指示通り…黙って従えばいい。



私も頭取夫人として腹を括ったーーー・・・




「パーティの準備は万端だと高輪さんはおしゃっていました」



円さんがブースに戻ってきて花を生ける敦司さんに報告する。




「円お前は先にダイヤモンドホテルに陽那を連れて行ってくれ…で、お前の見立てで陽那のパーティ用のドレスを選んでくれ…これがカードだ」



敦司さんは上着の隠しポケットから財布を取り出して円さんにキャッシュカードを渡した。