すると後からまた足音が聞こえてきた。
走ってきたのは焦げ茶のツインテールの女の子。
「…夕里っ!」
女の子は勢いよく芹田先輩に抱きついた。
まるで私にいつも飛びつく綾女みたいに。
「…っ!おい急に飛びつくなよ、雪菜(ゆきな)」
先輩は慌てたようにしてたけど、やがてその女の子の頭を撫でていた。
あ、もしかして先輩、こんな子供にまで手を出してるの?
可哀想、この子はこんなにも先輩のこと好きなのに。
その気持ちを弄んで…
「先輩、最低ですね」
ボソッと呟いた私の声は先輩に聞こえていて、「なんでそうなるの!?」と言ってこっちを向いてきた。



