そんなたわいもない話をしながら歩いていると、目的地の海の家に着いた。
全て木材で作られてて、古くも新しくもないまさに海の家って感じだ。
「ただいまー!!」
尾口先輩が大声で言うと、家の中から駆けてくる足音が聞こえた。
中から現れたのは30代だと思われる茶髪の女性。
「おかえり、航くん。あら、皆さんも今日はありがとう」
女性はニコッと優しく笑った。
その笑顔はとても綺麗だった。
「「は、初めまして…」」
私と綾女は急にカチッと緊張して身体が固まってしまった。
ロボットみたいなお辞儀をしたら、女性はふふっと笑っていた。
「そんなに緊張しないでいいわよ?あ、私はここの海の家を経営してる、真智子(まちこ)よ、二日間よろしくね?」
「篠山李です、こちらこそよろしくお願いします」
「栗丘綾女です!よろしくお願いします!」
私と綾女もそれぞれ自己紹介をして、ペコリと頭を下げた。
真智子さんはとても優しくて、ここのお手伝いも悪くないなと思った。



