そんな話をしてる間に目的地のバス停に到着。



お金を払って降りると、数メートル先から尾口先輩が走って来るのが見えた。



「…あ、せんぱーい!」



笑顔で手を振る綾女に驚く私。



綾女、いつの間にそんなにチャラ男2号先輩と仲良くなったの?



何だか母親の気分。
不良と付き合う娘を心配する、みたいな気持ち。



「…ハァ、ハァ…おはよー、綾女ちゃん!ごめんね、バス停にいれなくて…」



息を切らしてる尾口先輩は膝に手を置いて息を整えてる。



「…あの、私もいるんですが…?」



綾女としか言わなかったから言ってみた。



だって私巻き込まれた人間だし。
挨拶くらいしてよ、こっちは来たくてきたわけじゃないんだから。