「…破ってみようかなって思ったの」
私の言葉に「破る?何を?」と首を傾げてる綾女。
何かは綾女にも秘密。
だってあの言葉は先輩が私に言ってくれた言葉だから。
考えてる綾女を見てふっと笑う。
すると前を見てなくて誰かの背中にぶつかってしまう。
「あ、ごめんなさい」
謝りながらその人を見上げる。
見たことのある制服。
今の時期の制服はブレザーなのに1人だけワイシャツ。
私もブレザーはペンキまみれだからクリーニングに出してて、ワイシャツ。
2人ともクリーニングに出してるから、2人だけ夏の服装。
「…ごめんね、俺が急に立ち止まったか…」
振り返ったのはやはりチャラ男先輩。



